• "会議録署名議員"(/)
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  1. 岐阜県議会 2022-12-01
    12月01日-01号


    取得元: 岐阜県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-17
    令和 4年 12月 定例会(第5回) △事務局長山口義樹君) 開会式に先立ちまして、岐阜県議会議員勤続者の礼遇に関する規程に基づく岐阜県知事表彰式及び全国都道府県議会議長会自治功労者表彰の伝達式を行います。…………………………………………………………………………………………… △表彰式 ◎秘書課長西千代美君) ただいまから、岐阜県議会議員勤続者の礼遇に関する規程により、知事表彰式を行います。知事、議場中央へお願いいたします。 受賞者のお名前を申し上げますので、自席にて御起立願います。 表彰状は代表の方に知事からお渡しします。  三十年以上表彰議員   玉田和浩様  二十年以上表彰議員   渡辺嘉山様   小川恒雄様   松村多美夫様  村下貴夫様   川上哲也様  十年以上表彰議員   加藤大博様   高殿 尚様   国枝慎太郎様  長屋光征様 以上の代表 玉田和浩様、よろしくお願いいたします。    〔知事 古田 肇君登壇〕    〔四十六番 玉田和浩君登壇〕 ◎知事(古田肇君) (表彰状朗読)……………………………………………………………………………………………          表彰状                             玉田和浩殿 あなたは三十年以上にわたり岐阜県議会議員として県政の振興発展に尽くされた功績が顕著であります。よって、岐阜県議会議員勤続者の礼遇に関する規程により表彰します。 令和四年十二月一日                         岐阜県知事 古田 肇…………………………………………………………………………………………… ◎知事(古田肇君) おめでとうございます。(表彰状授与)(拍手) ◎秘書課長西千代美君) 知事、演台にお進み願います。玉田様、控え席へ御着席願います。受賞者の皆様、御着席願います。    〔四十六番 玉田和浩君降壇〕 ◎秘書課長西千代美君) それでは、知事より御挨拶を申し上げます。 ◎知事(古田肇君) おはようございます。 議員勤続者礼遇表彰式に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。 まずもって、長年にわたり県民の代表として県政の発展のために御尽力いただいた十名の受賞者の皆様方に対しまして、心から敬意と感謝を申し上げます。また、御本人の御努力はもちろんのこと、御家族や関係者の皆様の並々ならぬ御協力に対しても敬意を表する次第でございます。 申し上げるまでもなく、議会と行政は県政発展の車の両輪であります。今後とも強固な信頼関係と適切な緊張関係の中で、共に安全・安心で活力あふれる持続可能な岐阜県づくりを目指してまいりたいと思います。そして、新型ウイルスとの闘いをはじめとして、かつてない厳しい、また不透明な時代にあればこそ、豊富な経験を積んでこられた皆様のお力添えをお願いする次第でございます。 御承知のとおり、現庁舎は、昭和四十一年の竣工から五十六年余りの年月を経て、その役割を終えようとしております。この議場で行う最後の議会となる節目の機会に、このような形で四年に一度の表彰式が開催できますことは、大変感慨深いものがございます。本日表彰の皆様方におかれましては、どうか健康にも十分御留意され、ますます御活躍されますことを御祈念申し上げ、御挨拶とさせていただきます。本日は誠におめでとうございました。    (拍手)    〔知事 古田 肇君降壇〕 ◎秘書課長西千代美君) ありがとうございます。 それでは、受賞者の皆様を代表して、玉田和浩様からお言葉をいただきたいと存じます。玉田様、よろしくお願いいたします。    〔四十六番 玉田和浩君登壇〕 ◆四十六番(玉田和浩君) おはようございます。 ただいま議員継続十年、二十年、そして私、三十年と、知事表彰を受けましたことを心から厚く御礼申し上げたいと思います。これもひとえに、ここにお見えになる諸先輩の皆様方の御指導のおかげ、また執行部の皆様方の御指導のおかげ、何よりもそれぞれの議員の後援会の皆様方に、今日までお支えいただいたおかげであるということで、改めて感謝申し上げたいと思います。 不肖、私ごとで恐縮でございますが、昨年、全国議長会で表彰を受けましたときにも申し上げましたが、私はこの県政の議場に登壇するまでには、一度ならず二度転んで、三度目にはい上がってまいりました。以来三十二年間、県政の場で、古田県政、梶原県政で仕えたというか、共に県政の発展のために努力してまいりました。この間いろんな諸問題が発生し、かつ、前代未聞の現在のコロナの問題、種々いろんな問題がありましたけれども、ここにお見えになる皆様方と一致協力して、県政の発展のために頑張ってきたと思っておりますし、またこれからも頑張ってまいりたいと思っておるところであります。 まだまだ猫田先生の足元にも及びませんが、猫田先生を目指して、さらに元気よく頑張ってまいりたいと思いますので、今後とも皆様方の御指導御鞭撻を心から御願い申し上げまして、御礼の御挨拶といたします。ありがとうございました。    (拍手)    〔四十六番 玉田和浩君降壇〕 ◎秘書課長西千代美君) ありがとうございました。玉田様、自席へお戻り願います。 では、以上をもちまして、知事表彰式を終わらせていただきます。ありがとうございました。…………………………………………………………………………………………… △伝達式 △事務局長山口義樹君) 続きまして、全国都道府県議会議長会自治功労者表彰の伝達式を行います。 受賞者のお名前を読み上げますので、自席にて御起立願います。 なお、表彰状は議長から代表議員の方に伝達していただきます。  三十五年以上表彰議員   岩井豊太郎様  二十年以上表彰議員   渡辺嘉山様   小川恒雄様   松村多美夫様  村下貴夫様   川上哲也様  十五年以上表彰議員   野島征夫様   水野正敏様   小原 尚様   松岡正人様   山本勝敏様   田中勝士様   野村美穂様   高木貴行様   林 幸広様 以上代表 岩井豊太郎様。    〔議長 平岩正光君登壇〕    〔四十七番 岩井豊太郎君登壇〕 ○議長(平岩正光君) (表彰状朗読)……………………………………………………………………………………………          表彰状                             岩井豊太郎殿 あなたは岐阜県議会議員として在職三十五年以上に及び地方自治の発展に努力された功績は誠に顕著であります。よって、ここにその功労をたたえ表彰します。 令和四年十月二十五日                        全国都道府県議会議長会…………………………………………………………………………………………… ○議長(平岩正光君) おめでとうございます。(表彰状伝達)(拍手)    〔議長 平岩正光君降壇〕 △事務局長山口義樹君) 受賞者の皆様は御着席ください。 岩井豊太郎議員から挨拶をいただきます。 ◆四十七番(岩井豊太郎君) おはようございます。 ただいまは在職三十五年の表彰をいただきまして、身に余る光栄だと思っておるわけであります。 振り返りますと、私は二十九歳のときに地方議員を目指しました。自来約五十年たとうとしておるわけですけど、その間、私の政治信条は「一隅を照らす」という言葉でやってまいりました。これは天台宗の開祖であります最澄様が残された言葉でありまして、一隅を照らす、すなわちそれ国宝なりという言葉の一つでありまして、私はこの一隅を照らすということを政治信条でずっとやってまいりました。 五十年を振り返りますとじくじたる思いがするわけでありまして、私は、まず感謝しなきゃいけないのは、両親に健康な体で産んでくれたと、また家族が健康に育ててくれたということ、このことをまず感謝し、また私ども後援会の皆様には、大変多くの方にお世話になってまいりました。もう鬼籍に入られた方もたくさんお見えでございます。そういった方々に、このときに改めて感謝を申し上げたいと思うわけであります。 これからも健康に留意しながら、今の一隅を照らすという言葉を愚直に取り組んでいきたいと、そんな思いを申し上げまして、本日のお礼の御挨拶とさせていただきます。どうもありがとうございました。    (拍手)    〔四十七番 岩井豊太郎君降壇〕 △事務局長山口義樹君) これをもちまして、伝達式を終わります。…………………………………………………………………………………………… △開会式     〔一同起立〕
    事務局長山口義樹君) ただいまから開会式を行います。議長から挨拶をいただきます。    〔議長 平岩正光君登壇〕 ○議長(平岩正光君) 開会に当たり、一言御挨拶を申し上げます。 初めに、先ほど栄えある岐阜県知事表彰並びに全国都道府県議会議長表彰を受けられました皆様、誠におめでとうございます。長年にわたり地方自治の発展に御尽力された皆様方の御功績に対し、深く敬意を表する次第です。 また、昨日、郡上市の郡上踊、寒水の掛踊がユネスコ無形文化遺産に登録決定されました。これを機に、より一層世界に魅力が広まることを期待申し上げます。 一方で、新型コロナウイルス感染症による新規感染者数は、十月中旬以降再び増加傾向が続いており、一昨日には県独自の医療ひっ迫警戒宣言が発出されたところです。季節性インフルエンザとの同時流行も懸念されるため、県民の皆様には引き続き基本的な感染防止対策の徹底をお願いいたします。 さて、本日、令和四年第五回岐阜県議会定例会が招集されましたところ、議員各位の御参集を得て、ここに開会の運びとなりました。 本定例会に提出されております各案件は、令和四年度一般会計補正予算など、いずれも重要な案件であります。皆様御承知のとおり、この歴史ある議場においては最後の定例会となります。これまでも数々の議論がなされてきましたが、議会に課された役割を十分に果たし、県民の声を県政に反映できますよう、十分な御審議をいただきますようお願い申し上げます。 議員並びに執行部各位におかれましては、議事運営に格別の御協力をお願いいたしまして、開会の挨拶といたします。    (拍手) △事務局長山口義樹君) 知事から挨拶をいただきます。    〔知事 古田 肇君登壇〕 ◎知事(古田肇君) 開会に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。 本日は、令和四年第五回岐阜県議会定例会を招集させていただきましたところ、議員各位の御参集をいただき、誠にありがとうございます。 ただいま議長からもお触れになられましたが、新型コロナウイルス感染症への対応を含めた岐阜県一般会計補正予算をはじめ、今議会に上程いたしました案件につきまして、よろしく御審議を賜りますようお願い申し上げまして、開会の御挨拶とさせていただきます。    (拍手) △事務局長山口義樹君) これをもちまして開会式を終わります。    〔一同着席〕…………………………………………………………………………………………… △議事日程(第一号)                  令和四年十二月一日(木)午前十時開議 第一 会議録署名議員の指名について 第二 会期の決定について 第三 議第百二十六号から議第百四十九号まで…………………………………………………………………………………………… △本日の会議に付した事件  一 日程第一 会議録署名議員の指名について 一 日程第二 会期の決定について 一 日程第三 議第百二十六号から議第百四十九号まで…………………………………………………………………………………………… △出席議員 四十五人      一番   平野恭子君      二番   森 治久君      三番   山内房壽君      五番   森 益基君      六番   小川祐輝君      七番   平野祐也君      八番   所 竜也君      九番   今井政嘉君      十番   藤本恵司君     十一番   中川裕子君     十二番   伊藤英生君     十三番   澄川寿之君     十四番   水野吉近君     十五番   安井 忠君     十六番   恩田佳幸君     十七番   若井敦子君     十八番   広瀬 修君     十九番   布俣正也君     二十番   国枝慎太郎君    二十一番   林 幸広君    二十二番   高木貴行君    二十三番   野村美穂君    二十四番   長屋光征君    二十五番   高殿 尚君    二十六番   田中勝士君    二十七番   加藤大博君    二十八番   山本勝敏君    二十九番   松岡正人君     三十番   川上哲也君    三十一番   松村多美夫君    三十二番   小原 尚君    三十三番   水野正敏君    三十四番   野島征夫君    三十五番   伊藤秀光君    三十六番   平岩正光君    三十七番   佐藤武彦君    三十九番   渡辺嘉山君     四十番   伊藤正博君    四十一番   小川恒雄君    四十三番   村下貴夫君    四十四番   尾藤義昭君    四十五番   藤墳 守君    四十六番   玉田和浩君    四十七番   岩井豊太郎君    四十八番   猫田 孝君 △欠席議員 一人    三十八番   森 正弘君…………………………………………………………………………………………… △職務のため出席した事務局職員の職氏名  事務局長         山口義樹 総務課長         高野朋治 議事調査課長       古田幹雄 議事調査課管理調整監   桂川義彦 同    課長補佐    大野享子 同    課長補佐    久富英材 同    係長      市橋ますみ 同    主査      水野 恵…………………………………………………………………………………………… △説明のため出席した者の職氏名  知事           古田 肇君 副知事          大森康宏君 副知事          河合孝憲君 会計管理者        北川幹根君 秘書広報統括監      高橋洋子君 総務部長         尾鼻 智君 清流の国推進部長     長尾安博君 危機管理部長       内木 禎君 環境生活部長       渡辺正信君 健康福祉部長       堀 裕行君 商工労働部長       崎浦良典君 農政部長         雨宮功治君 林政部長         高井峰好君 県土整備部長       大野真義君 都市建築部長       野崎眞司君 教育長          堀 貴雄君 警察本部長        加藤伸宏君…………………………………………………………………………………………… △十二月一日午前十時十七分開会 ○議長(平岩正光君) ただいまから令和四年第五回岐阜県議会定例会を開会し、本日の会議を開きます。…………………………………………………………………………………………… ○議長(平岩正光君) 日程第一 会議録署名議員の指名についてを議題といたします。 お諮りいたします。この定例会の会議録署名議員に、九番 今井政嘉君、十五番 安井 忠君、二十一番 林 幸広君、二十六番 田中勝士君、三十三番 水野正敏君を指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(平岩正光君) 御異議なしと認めます。よって、それぞれの指名のとおり決定いたしました。…………………………………………………………………………………………… ○議長(平岩正光君) 諸般の報告をいたします。 書記に朗読させます。    (書記朗読) 議案の提出について 知事から、本日付をもって、お手元に配付のとおり、議第百二十六号 令和四年度岐阜県一般会計補正予算ほか二十三件の議案の提出がありました。 専決処分の報告について 知事から、本日付をもって、お手元に配付のとおり、地方自治法第百八十条第二項の規定により、報第六十一号 損害賠償の額を定めることについてほか八件の専決処分の報告がありました。 県の出資等に係る法人の経営状況を説明する書類の提出について 知事から、本日付をもって、お手元に配付のとおり、地方自治法第二百四十三条の三第二項の規定により、県の出資等に係る一般財団法人岐阜魚苗センター経営状況を説明する書類の提出がありました。 職員の給与等に関する報告等について 人事委員会委員長から、令和四年十月六日付をもって、地方公務員法第八条、第十四条及び第二十六条の規定により、職員の給与等に関する報告及び給与改定に関する勧告がありました。 なお、この報告及び勧告の写しは、既に配付いたしております。 監査結果等の報告の提出について 監査委員から、お手元に配付のとおり、令和四年十月二十八日付及び令和四年十一月二十八日付をもって、地方自治法第百九十九条第九項の規定により定期監査の結果について、並びに令和四年十月二十八日付をもって、地方自治法第百九十九条第九項の規定により財政援助団体等監査の結果について、並びに令和四年十月二十八日付及び令和四年十一月二十八日付をもって、地方自治法第二百三十五条の二第三項の規定により例月出納検査の結果に関する報告の提出がありました。…………………………………………………………………………………………… ○議長(平岩正光君) 日程第二 会期の決定についてを議題といたします。 お諮りいたします。この定例会の会期は、本日から十二月十五日までの十五日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(平岩正光君) 御異議なしと認めます。よって、会期は本日から十二月十五日までの十五日間と決定いたしました。…………………………………………………………………………………………… ○議長(平岩正光君) 日程第三を議題といたします。 提出議案に対する知事の説明を求めます。知事 古田 肇君。    〔知事 古田 肇君登壇〕 ◎知事(古田肇君) 本日提出いたしました議案の説明に先立ちまして、県政をめぐる最近の状況につきまして御報告申し上げます。 最初に、先ほど議長からもお触れになられましたが、郡上踊と寒水の掛踊を含む「風流踊」が、昨晩モロッコで開催されたユネスコの政府間委員会において無形文化遺産に登録されることとなりました。この決定を受け、直ちに県庁舎正面玄関において記念セレモニーを行ったところであります。これは、本美濃紙、高山祭の屋台行事、古川祭の起し太鼓・屋台行事、大垣祭の●〔車へんに山〕行事に続いて本県の伝統文化が世界に認められたものであり、大変喜ばしいことであります。県内にはまだまだ多くの魅力豊かな伝統文化が各地域で伝承されております。今回の評価を契機として、これらをさらに掘り起こし、磨き上げ、しっかり保全していくとともに、国内外に向けて強力に発信してまいります。 次に、新型コロナウイルス感染症への対応について申し上げます。 県内の新規陽性者につきましては、八月下旬をピークに減少傾向にありましたが、十分に下がり切らないまま十月中旬から再び増加に転じました。このため、十月二十日に「「第七波」リバウンドの阻止」、先月九日に「感染急拡大の徹底阻止」と題する知事メッセージをそれぞれ発出し、感染防止対策の徹底を呼びかけましたが、歯止めはかかりませんでした。 こうした中、先月十八日、国において、今秋以降の感染拡大保健医療への負荷が高まった場合の対応を決定されました。これは、オミクロン株に対応した新たな四段階のレベル分類に見直すとともに、保健医療への負荷が高まったレベル三以降の段階で、都道府県医療ひっ迫防止対策強化宣言、あるいは医療非常事態宣言を発出し、感染拡大防止措置を講じることができるとするものであります。 これを踏まえ、先月二十九日に県対策協議会対策本部合同会議を開催し、実情に即した指標や事象も加えた本県としての新たなレベル分類の判断基準を決定いたしました。そして、本県の感染状況がレベル三に達する寸前にあると判断し、県独自の医療ひっ迫警戒宣言を発表いたしました。 その具体的な取組として、ワクチン接種の加速化、診療・検査医療機関のさらなる増加や岐阜県陽性者健康フォローアップセンター体制強化に加え、休日診療体制の確保を図ってまいります。 また、県民の皆様には、混雑した場所への外出など感染拡大につながる行動、大人数の会食、大規模イベントへの参加は慎重に対応いただくよう要請しております。 さらに、特に感染拡大が顕著な市町村については、独自の対策を打ち出していただくことといたしました。これに対応して、高山市、飛騨市及び白川村が共同で感染拡大防止メッセージを発表しております。 今後、過去二年とも感染拡大をもたらした年末年始を迎えますが、県民の皆様が適切な医療を受けることができるよう体制を確保しつつ、感染拡大防止社会経済活動の両立にオール岐阜で全力で取り組んでまいります。 一方で、第七波が下降する中で、社会経済活動の回復に向けた取組を慎重かつ着実に進めてまいりました。その一つである「ほっと一息、ぎふの旅」キャンペーンにつきましては、四月からこれまでに百万人を超える方々に予約・利用いただいております。十月以降は対象を全国に拡大し、観光需要の大きな下支えとなっております。 また、水際対策の緩和を契機として、本県においても外国人観光客が増え始めております。今後、海外旅行会社の招聘や海外での旅行博への出展などにより、インバウンドの本格的な回復につなげてまいります。 また、この秋には、感染防止対策を徹底しながら様々なイベントを開催することができました。 関ケ原古戦場においては、三年ぶりとなる秋のイベント「大関ケ原祭二〇二二」を十月八日から三日間にわたって開催いたしました。野外での朗読音楽劇岐阜関ケ原古戦場記念館でのプロジェクションマッピング、著名人によるトークイベントなどにより、関ケ原の魅力を大いにアピールすることができました。 また、ぎふワールド・ローズガーデンにおいては、十月十五日に寛仁親王妃信子殿下の御臨席を仰ぎ、ゼリージュと呼ばれる色鮮やかなモザイクタイルで美しく装飾されたモロッコガーデンがオープンいたしました。ガーデンの前では、モロッコの市場を再現したモロッコヴィレッジを開設し、モロッコの音楽や手工芸の実演を行うなど、来園者から大変好評を博したところでございます。 さらに、開催を二年延期しておりましたエンジン〇一in岐阜を十月二十八日から三日間にわたって開催いたしました。岐阜を舞台としたオープンカレッジというコンセプトの下、文化、芸術など広く第一線で活躍しておられる百人を超える方々にお越しいただき、一般参加者との間で知の交流を行いました。岐阜大学では、多彩なテーマで百五の講座を開催し、翌日には、舞台を岐阜のまちに移してまちなか講座も開催いたしました。このほか、シンポジウムやコンサートなども含めて延べ一万人の方が参加され、大盛況となりました。 十月二十九日、三十日には、世界各地の二十六の岐阜県人会が加盟する岐阜県人会インターナショナルの会員百五十人がふるさと岐阜の地に集結し、「岐阜愛をつなぐ」を合い言葉に第一回の岐阜県人世界大会を開催いたしました。そして、これを契機として、県と岐阜県人会インターナショナルとの間で県産品の海外展開に関する覚書を締結したところであり、今後、世界各国岐阜県人会のネットワークを活用した県産品のPR、販路拡大を一段と進めてまいります。 岐阜県美術館におきましては、昭和五十七年十一月の開館以来、延べ七百四十八万人の方々に来館いただき、四十周年を迎えることができました。これを記念して、先月十三日までの一か月半にわたって、本県が輩出した近代日本画家の巨匠、前田青邨の初期から晩年までの百点を超える作品を披露し、寛仁親王妃信子殿下にも御覧いただいたところであります。 令和六年の「清流の国ぎふ」文化祭二〇二四の開催に向け、引き続き本県の文化芸術の魅力を力強く発信してまいります。 そのほか、十月六日から十日にかけて、五年に一度の和牛のオリンピックである全国和牛能力共進会が鹿児島県で開催されました。前回の宮城大会の後、全国和牛能力共進会岐阜県戦略推進会議を設立し、科学的手法を駆使しながら、和牛日本一奪還戦略に取り組んでまいりました。この結果、県を代表する飛騨牛の肉質が高く評価され、優秀枝肉賞の受賞をはじめ、多くの牛が入賞いたしました。既に関係者の目は五年後の北海道大会に向いており、県としても、関係者と共に一層の品質向上に努めてまいります。 次に、将来を見据えた取組について申し上げます。 「清流の国ぎふ」創生総合戦略につきましては、依然として厳しい人口減少・少子高齢化への対応に加え、コロナ禍で顕在化した感染症危機に備えた体制構築、孤独・孤立の深刻化といった課題や、DX、脱炭素といったアフターコロナにつながる潮流に対応するため、来年度から五年間を計画期間とする新たな戦略の策定を進めているところであります。さきの定例会でお示しした骨子案をベースに、有識者や県議会各会派からの御意見も踏まえ、人づくり、地域づくり、魅力と活力づくりの三点を骨格とする素案を作成したところであり、年度内の策定を目指してまいります。 続いて、各分野における取組の状況であります。 まずSDGsの推進でありますが、内閣府からSDGs未来都市に選定されたことを受けて令和二年に策定したSDGs未来都市計画が、今年度終期を迎えます。そこで、有識者から成る「清流の国ぎふ」SDGs推進会議を三度にわたって開催し、資源循環型社会の形成など新たな課題への対応や、森林をはじめとする豊かな自然の保全と活用など、岐阜県らしさを盛り込んだ第二期計画の素案を作成したところであります。引き続き、各方面から御意見を伺いながら、策定作業を進めてまいります。 次に、脱炭素社会の実現に向けた取組であります。 先月二十九日に「脱炭素社会ぎふ」推進協議会を開催し、本県における二〇三〇年度までの温室効果ガスの削減について、国の目標を上回る四八%の削減を目指すことといたしました。今後、その達成に向けて、再生可能エネルギー、住宅・建築物、商工業・観光及び森林・林業など九つの分野における具体的な施策と個別の目標値を盛り込んだ岐阜県地球温暖化防止・気候変動適応計画の改定を進めてまいります。 次に、リニア中央新幹線につきましては、円滑な事業推進と早期実現の方針で進めております。現在、新たな視点として、新次元の地方分散への対応、SDGsの推進及び盛土、残土などの環境対策の三点を踏まえた岐阜県リニア中央新幹線活用戦略の改定を進めております。これと並行して、岐阜県らしいリニア駅・周辺整備及び地域を担う人づくりの二つの検討会を立ち上げたところであり、これらを優先的推進課題として具体的な提言をまとめ、JR東海と協議してまいります。 最後に、新県庁舎について申し上げます。 先週、ぎふ結のもりにおいて、本県ゆかりの音楽家による演奏会を開催いたしましたが、目の前で整備が進められている新県庁舎に対する期待も一段と高まっております。今月十六日の竣工式、そして来年一月四日の開庁式を控え、現在、外構工事などの仕上げや執務機能の移転に向けた準備を進めております。この機会に、人心一新、仕事の進め方や働き方を改めて点検し、より質の高い行政サービスの提供を目指してまいります。 それでは、本日提出いたしました議案につきまして、その概要を御説明申し上げます。 今回御審議いただきます案件は、予算関係七件、条例関係七件、契約その他関係十件、合計二十四件でございます。 初めに、議第百二十六号 令和四年度岐阜県一般会計の補正予算、総額四百八十九億円余の概要につきまして御説明申し上げます。 まず新型コロナウイルス感染症への対策として、病床及び宿泊療養施設を引き続き十分に確保するとともに、岐阜県陽性者健康フォローアップセンターにより発生届の対象とならない方の療養を引き続き支援してまいります。 また、オミクロン株対応ワクチンの接種体制を確保するため、一定回数以上の個別接種を行う医療機関や職域接種を行う業界団体などを継続して支援してまいります。 さらに、介護事業所などで感染が発生した際の掛かり増し経費の支援などを継続してまいります。 次に、国が決定した物価高克服・経済再生実現のための総合経済対策に、本県として速やかに対応してまいります。 まず物価高騰への追加対策としまして、光熱費高騰の影響を大きく受けている医療機関、社会福祉施設及び私立学校に対して支援してまいります。 また、送迎バスに取り残された子供が亡くなる事故を防止するため、幼稚園、小・中学校、特別支援学校などに対して、送迎バスへの安全対策装置の装備を支援いたします。 さらに、霊感商法などの悪質商法の被害を未然に防止するため、デジタル広告の配信などによる周知、啓発を行うとともに、霊感商法対策に精通した弁護士による大学向けの出前講座を実施いたします。 加えて、激甚化・頻発化する自然災害から県民の生命と財産を守るため、道路、河川、農業用施設、治山施設などの整備を進めるほか、亜炭鉱廃坑跡による陥没の復旧工事を実施するための基金を造成いたします。 このほか、人事委員会勧告を踏まえて職員給与費を補正いたします。 次に、議第百二十七号から議第百三十二号は、特別会計の補正予算であります。 人事委員会勧告を踏まえ、職員給与費を補正するほか、用度事業特別会計におきまして、電気料金の上昇に伴う補正を行うものであります。 次に、議第百三十三号から議第百三十九号までは、条例の制定または改正であり、その主なものを御説明いたします。 議第百三十三号は、知事、県議会議員など、特別職の期末手当の支給割合を引き上げるものであります。 議第百三十四号は、給料表の見直しや勤勉手当の支給割合の引上げなど、所要の給与改定を行うものであります。 議第百三十五号は、現在、県の条例で規定している個人情報保護制度について、個人情報の保護に関する法律に一元化されることに伴い、法の施行に関して必要な事項を定めるものであります。 議第百三十八号は、旅券法の一部改正に伴い、新たに知事の事務として追加された事務を市町村に移譲するとともに、旅券発給手数料を改定するものであります。 議第百三十九号は、県産材の利用の促進について新たに条例を整備し、基本理念、県や事業者などの責務と役割、施策の基本事項などを定めるものであります。 議第百四十号から議第百四十九号までは契約その他の案件でありまして、橋爪大橋上部工事及び華陽フロンティア高校の本館棟建築工事に係る請負契約、徳山ダム上流域の山林の取得、医学生修学資金の返還について訴訟が提起されたことに対する反訴の提起、岐阜メモリアルセンターなど六施設の指定管理者の指定などについて、それぞれ議決を求めるものであります。 以上をもちまして提出案件の説明を終わります。よろしく御審議を賜りますようお願い申し上げます。…………………………………………………………………………………………… ○議長(平岩正光君) お諮りいたします。議案精読等のため、明日から十二月六日までの五日間、休会といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(平岩正光君) 御異議なしと認めます。よって、明日から十二月六日までの五日間、休会とすることに決定いたしました。…………………………………………………………………………………………… ○議長(平岩正光君) 以上をもって、本日の日程は全て終了いたしました。 十二月七日は午前十時までに御参集願います。 十二月七日の日程は追って配付いたします。 本日はこれをもって散会いたします。 △午前十時三十七分散会 ……………………………………………………………………………………………...